老舗木工場のオリジナルブランドを一緒に企画するひと募集! – 瀬戸内ワークスレジデンス GATE|地域とつながるシェアハウス

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モクラス株式会社

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老舗木工場のオリジナルブランドを一緒に企画するひと募集!

 

 大正3年創業。三豊市で106年続く株式会社モクラスは、住宅の収納や内装の部材を手がける老舗企業です。工場の敷地面積は、なんと約5000坪。毎日、10トントラック4~5台分もの木材加工製品を出荷していると言います。
 
 今回はここ、モクラスで木工ブランドの商品企画を手伝ってくれる人を募集します。

ひとりの社員の後ろには、たくさんの家族がいる

お話を聞かせてくれたのは、モクラスを継ぐ若き4代目・代表取締役の矢野太一さん。創業者とは、ひ孫の関係にあります。
 
「三豊市豊中町出身のひいじいちゃんは、宮大工をしとったらしいんです。ところがある日、『わしゃ辞めた』と大工を辞めて、木材の問屋を始めたらしくて。そのうち、原木の丸太を買うてきて、製材して大工さんに売ったりしていたそうです。」
 
 このエピソードだけでも、ひいお祖父様のバイタリティ溢れる姿が浮かびます。個人で始めた問屋業から、どのようにして今に至ったのでしょうか。
 
「その後、工場が火事になったときに、じいちゃんが引き継いだみたいです。焼け残った丸太の焼けていない部分で細い板を製材し、いりこを干す箱用の板材を作って事業を再興し、昭和25年に(有)矢野材木店を設立したと聞いています」
 
 転機が訪れたのは、昭和30年代のことです。松下寿電子工業株式会社(現PHC株式会社)が、香川県に電気こたつの工場を設けます。モクラスには、こたつの脚の発注がたくさん舞い込むようになりました。これを機に、メーカーから加工の仕事を多く受注するようになります。
 
その後しばらくは、加工と製材がモクラスの事業の2大柱でした。そして1970年代半ばを迎え、4代目として生まれたのが矢野さんです。
 
幼い頃は、祖父や父が働く工場が“遊び場”だったそう。

 
「機械に乗って遊んだり、かくれんぼしたりした記憶はありますね。今思うと危ないよね」
 

 
そう笑う矢野さんですが、物心つく頃から「誰に言われたわけでもないけど、この会社を継ぐんやろうなと思っていた」と言います。三豊の中でも、長い歴史を持つ老舗企業です。重圧はなかったのでしょうか。
 
「『僕が会社守らなあかん』と思っていたわけではないのですが、社長になった瞬間、責任はものすごく感じましたね。社員の後ろには家族もいる。外国から、生活をかけて来てくれた実習生もいる。彼らの生活がかかってるんです。だから、できるだけのことはしたいと」
 

「父ちゃんは、あれを作っている会社におるんや」と自慢できるものを作りたい

 2015年に先代から会社を引き継ぎ、2016年には社名をモクラスに変更しました。「木と暮らす=木(モク)+暮らす(クラス)=モクラス」。社名には、事業を通じて矢野社長が成し遂げたいことや、木に対する思いが込められています。
 
「代替わりする前から、『矢野材木店という社名は、事業内容とずれているので変えよう』と親父と言っていました。今は材木屋としての仕事ではなく、暮らしや木質商品に携わる仕事なので、その雰囲気が伝わる名前がいいなと」
 
 社長を引き継いで、今年で5年。次の一歩として矢野さんが考えているのが、自社製品の企画開発です。今回の求人は、モクラスの挑戦を後押しするメンバー募集になります。

 
「今は、メーカーさんから依頼された製品を設計図通りに作る下請業です。ボリュームもあるし、定期的にご注文を頂けるありがたい仕事です。ただ、僕を含めて“下請け根性”が染み付いているところがあって。商品をどうやって良くするのかを、自分たちで考える力が弱い。それではいかん、と」
 
 自社ブランドを立ち上げるには、自分たちで世の中のニーズを汲み取り、形にし、お客さんの反応を見ながら「より良い商品とは何か」を考え続ける力が求められます。これまでとは違った緊張感が生まれると同時に、社員の誇りにも繋がりそうです。
 

 
「『父ちゃんは、あれを作っている会社におるんや』って、社員みんなが自慢に思える会社にしたい。だからこそ、モクラスの名前がついた自社の木工ブランドを立ち上げたいんです。そして、自分たちで考える力をつけて、既存のお客様へご提案が出来る会社になることでお客様から求められる会社でありたいと考えています」
 
 
新たに立ち上げるブランドの名前は、「木(ツリー)と=ツリート」。木材にこだわりがある、モクラスらしい名前です。具体的に、どんな製品を手がけていくのでしょうか?
 

「お得意様の競合にならないジャンルで、どんなものが作れるかを社員と考えるなかで出てきたキーワードが、『日常を飾る』でした。日常が華やかになる商品や、生活を豊かに感じられるものを作ろうと思っています」
 
そう力強く話す矢野さん。一緒に仕事をするなら、どんな人がいいですか?
 
「日常を飾ると言うからには、趣味がある人がいいと思ってるんです。これが欲しい、こんなんあったら便利やなという思いを持っている人。そのこだわりを具体化できたらええなと」
 
そして、「例えば」と話を続けます。
 
「僕ね、最近、猫を飼い始めたんです。そうしたら妻が、『キャットタワーを作ってほしい』と言うて。これぞまさに、日常の中で楽しさを見つけ、形にするという発想ですよね。そんなん、いいなと思ってます」
 
 暮らしの中で生まれた「欲しい」を形にできる仕事。楽しい半面、大きな責任も伴います。だからこそ、「前向きで、真面目な人であることも大事ですね」と矢野さん。
 
「問題があったときに、前向きに考えられる人がええです。製造業は、目標設定をして、達成したらまた次を考えて……と、生産性を上げ続ける仕事でもあります。現場をより良くするための提案ひとつ取ってみても、『なるほど、じゃあやってみます』と、すぐに試す姿勢が大事。どうしたらもっと良くなるかをいつも考え、判断できる人が理想です」

やりたいことを形にできるスピード感が魅力

一方で、モクラスで働く魅力は何でしょうか?
 
「『モノ作りが好き!』という思いを形にできる喜びや楽しさがあることと、やりたいことをすぐ形にできることですね。企画を実行に移す判断は、都会の大企業よりも早いと思います」
 

 
三豊に生まれ、豊かな自然のなかで育った矢野さん。最近はモクラス以外にも、地元の仲間とともに地域活性化に向けてさまざまな取り組みを展開しています。
 


「Art canvas AWASHIMA(ACA)」というゲストハウスもその一例。瀬戸内国際芸術祭の期間中は賑わいを見せる粟島ですが、普段は島民400人にも満たない静かな島です。母が粟島出身ということもあり、矢野さんは粟島を訪れたアーティスト達の足跡を残せるようにと、空き家そのものをキャンバスに見立てたゲストハウスを提供しています。
 
 三豊市最後の酒蔵を改修し、観光客と地元民のハブとなる施設として再生させる「三豊鶴」プロジェクトの運営も、矢野さんの仕事の一つです。複数の事業者と連携しながら、今年5月には新たに日本酒をコンセプトとしたユニークな宿泊棟も誕生する予定です。さらに今後は障がい者の雇用先を増やそうと、bean to bar事業(カカオ豆の焙煎から一貫製造するチョコレート専門店)や宿泊施設のリネンクリーニング業も企画しているそう。
 
 
 
矢野さんの周りにはいつも、行動力と挑戦意欲に溢れる人たちが集まってきます。モクラスで働くことで、こうした地域の取り組みに触れる機会は増えるに違いありません。三豊の人たちから多くの刺激を受けることは、新たな自分を発見したり、可能性に気付いたりするきっかけにもなるでしょう。


 
 あなたの得意を活かしながら、新たな木工ブランドに役割を与える仕事。可能性を拓く毎日を、モクラスで形にしてみませんか。
 

 
 
(掲載日 2020年4月29日)

募集要項

テーマ 新規自社ブランド「ツリート」の商品開発
職種 商品開発
主な業務内容 自社商品開発の企画提案と会議(月1回~2回webでOK)への参加
雇用形態 契約社員/外部委託
給与 要相談
勤務時間 フリー(会議のみ時間調整必要)
休日・休暇 フリー(会議のみ時間調整必要)
福利厚生 プレジャーボートのレンタルができます!
(YAMAHA エアロギア21バウライダー)
応募資格 ・元気でまじめな人
求める人材像 ・趣味のある人
・自分の欲しいものをカタチにしたい人
採用人数 1名
選考プロセス 書類選考→面談
(webでもOKですが、仕事内容を見て貰いたいので出来れば香川 が望ましいです。)

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