【GATE利用者インタビュー②】 – 瀬戸内ワークスレジデンス GATE|地域とつながるシェアハウス

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【GATE利用者インタビュー②】

瀬戸内ワークスレジデンス「GATE」ってどんな場所? 何ができるの? どんな人が利用している? さまざまな疑問にお答えするべく、今回はGATE利用者にインタビューしました! 第2回目は、2020年4月に香川県三豊市に移住してきた市丸智美さん。ここで修業をしたいという思いから決めた三豊市への移住のお話と、仮の住まいとして飛び込んだGATEの魅力を語ってもらいました。
 
 
話を聞いた人:市丸智美さん
 

Profile

1991年 佐賀県藤津郡太良町生まれ。海と山に囲まれた、みかん農家の娘として育つ
2008年 短大への進学をきっかけに福岡へ。短大卒業後は、いろいろな仕事に関わるが、うちの2年間を、パン屋に勤めた経験が、その後の人生の選択へとつながる
2016年 いつか帰ろうと思っていた地元へ帰郷。事務職に就きながらも、将来のことを考え始める
2020年4月 香川県三豊市へ移住
 
 
――三豊へ移住することになったきっかけは?
 
2016年に、7年近く過ごした福岡から、生まれ育った佐賀へ帰りました。地元での生活を始めるにあたり、仕事を探そうと動き、それまであまりやったことのなかった事務仕事に就きました。でも何となくもやもやした気持ちが湧き続けて、Youtubeやネット上の世界で「なにか」をさがす日々でした。
 
その時、ネット上で見つけた長野県の人気パン屋さん「パンと日用品のみせ わざわざ」のブログ記事を読んで、福岡時代にパン屋で働いていた頃の楽しかった気持ちを思い出しました。そこで湧いてきたのは、「私、パン屋になりたいかも」という、ほんわかした夢を思い出したような気持ち。同時に、「人生は一度きりだから、やりたいことをやりたい」という言葉に出合い、「パン屋になりたい」という夢にチャレンジしようと決めました。
 
2019年秋頃から、こだわりを持ってパンを作っているパン屋さんを中心に働かせてくれるお店を探し始め、興味が湧いたところへ採用募集があるか問い合わせました。
いくつか話が進み、長野、栃木、香川など、面接に足を運んだお店もありました。でも、なかなか折り合いが合わず、すぐには採用につながりませんでした。
 
そんなある日、目に留まったのが、三豊市豊中町のベーグル専門店「暮らしのパン 日々」。インスタグラムで出合ったベーグルの写真が素敵で、雰囲気もよさそうだなと思い、「働きたい」とメッセージを送りました。
 
オーナーの島崎ふみ子さんとお話をさせてもらうことができ、「人生一度きりだから、やりたいことをやりたい」と伝えたところ、「一度、香川に来てみたら」と言っていただき、2020年3月に香川へ顔合わせに来ました。
 

(ベーグル専門店 「暮らしのパン 日々」)
 
 
――実際に、三豊へ足を運んでみてどうでしたか?
 
元々、三豊市の場所もまったく知らないところからのスタートでした。まずは、島崎さんとお話しし、お店を見せてもらいました。さらに、いろいろな事業が立ち上がっている父母ヶ浜へ案内してもらって、地域で事業をしている人たちにご紹介いただきました。島崎さんの事業主としての姿勢を近くで拝見し、パンだけじゃなくて、地域とのかかわり方のようなものも学ばせてもらえそうだなと感じました。
 
個性を出しながら小さくやっているところや、地域の食材などを使いながら地域密着型でパンを作っているところなどが、私が理想としていたパン屋像にとても近くて、ここに来たいとすぐに思いました。
 
島崎さんからも、「どうするかの最終判断は、家族と話し合ったうえで、そして、自分で決めてね」と言っていただきました。
 
 
――そこから、どのような準備を進めましたか?
 
まず佐賀へ帰り、両親へ香川に行くことを決めたことを話しました。母にはパン屋を探し始めたころから相談をしていたので、「頑張って挑戦してきなさい!」とすぐに理解してくれました。
一方、実は父にはパン屋になりたいとことや、会社を辞めようと思っていることなどは、全く伝えていませんでした。なので、香川へ行きたいということを伝えたところ、当然反対! でも、「私は行くって決めたから、絶対に行く」と伝え続け、何とか私の決意を理解してもらいました。旅立ちの日には、心配して香川まで見送りに来てくれました。今思えば、遠くへ行くことへの心配や、苦労させたくないという親心だったのかなと思います。
 
そして、島崎さんとも改めてお話し、4月中旬から正式に働かせてもらうことが決まりました。
 

 
 
――住む場所は、どうやって探しましたか?
 
島崎さんの紹介で、リノベーション済みのおしゃれなアパートを紹介してもらいました。でも、今住んでいる方の都合で引越しできるのが5月中旬以降と言われてしまい、香川に行く時期を少し遅らせるかどうか、島崎さんに相談をしました。
 
そうしたら、「来ると決めたなら、早めに来なさい」と言っていただき、GATEに住むことを提案してもらいました。
 
実は、3月上旬に香川に来たときに、GATEも見せてもらっていました。きれいなところだなとは思っていましたが、誰かと一緒に住むのは気を遣うのではないかと考え、提案されたときは不安でいっぱいでした。
 
でも、そのことを島崎さんに正直に伝えたところ、「普段しないこと、無理かもしれないことをやらなくちゃいけない状況になった時は、『自分にないものを与えてもらえるいい機会だ』と思って楽しむしかないね」とお返事をいただきました。
ここまで言っていただいたら、やるしかない。そう思いなおして、怖さはあったけれど飛び込んでみようと決めました。
 
 
――2020年4月より始まったGATEでの生活はどうでしたか?
 
同じタイミングで共同生活をすることになったのが、女性の方お一人でした。まず最初に、生活のペースやお互いのルールについて話をしました。朝型の私と、夜型の彼女ということで、ちょうど滞在時間がかぶることも少なく、広々とした空間を自分のペースで使うことができました。
さらに、たまにタイミングが合えば一緒に夕飯を食べたり、近くのお店を案内してくれたりと、程よい距離で関わり合うことができたので、思っていた以上に楽しいGATE生活を過ごしました。挑戦してよかったと思いましたね。
 
 
――暮らしのパン 日々での仕事はどうですか?
 
今、仕事を始めて1カ月になります。パン生地を触ったり、お客さまへの対応を任されたりと、本当にいろいろな経験をさせてもらっています。パン屋は重労働の部分もあるので、肩が凝るし、きついなと思う日もありますが、来たばかりの私を信頼して任せてくれることが本当にありがたくて、楽しいです。
 
ちょっとしたことを教えてもらうだけで、出来なかったことがふっとできるようになったりします。例えば、先日挑戦させてもらった食パン。始めて作ったときには穴ができてしまったのですが、次の時は、アドバイス通りにやってみたら、きれいにできたんです。一緒にパンを焼いているスタッフさんからは、「パン生地は毎回違うから難しいけれど、ずっと上を目指して挑戦していって 」と言っていただきました。次はこうしよう、ああしようっと考えているのも楽しいですね。
 

 
 
――新たな暮らしを始めた市丸さん、これからの目標を聞かせてください。
 
佐賀を出てくるときに決めたのは、「5年後に、佐賀にある実家の近くに私のパン屋を作る!」ということ。なので、4年くらいは、香川でしっかりパンの修行をさせてもらうつもりです。
 
私の実家の周りは本当に田舎で、地元の人以外が来るような場所でありません。だからこそ、私の作ったパンに出合うために、わざわざパン好きの人が来てくれるようなお店にしたいんです。そのためにも、今のうちにパンのことも、経営のことも、いっぱい勉強したいと思っています。
そう考えると、本当に時間が足りないくらいです。

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