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Café de flots
募集中
食x地域を学びながら、自分の可能性を求めて挑戦したい方、募集中 フレックス勤務リゾート系専門性が身に付く時間・曜日が選べる未経験OK正社員雇用あり短期OK語学力を生かせる賄い付き長期歓迎
ここ数年、SNSに上がった写真が「天空の鏡」として注目を浴びている場所、三豊市仁尾町「父母ヶ浜」。手つかずの自然の風景が日常的だった海岸線が、今、多い日には1日7000人近い人が訪れる、インスタ映えスポットとなっています。
(『Cafe de flots』から眺めた父母ケ浜)
そんな父母ヶ浜の目の前の海岸線で、たくさんの人が訪れるようになるずっと前から営業しているカフェが、『Cafe de flots』です。
(『Cafe de flots』外観)
カフェの経営だけではなく、地域活性化事業にもかかわってきたCafé de flots。2020年春には、新たにゲストハウスを始めることになりました。
今回は、カフェスタッフ&ゲストハウス運営スタッフとして、一緒に勉強しながら成長していけるメンバーを募集します。
「順調なのに、どこかむなしい」を経て、地域に関わる活動をスタート
「2005年、ちょうど28歳の年に、生まれた仁尾町の海の目の前でカフェを始めました。ここでカフェをすると周りに伝えたときは、ほとんどの人が『うまくいかないからやめとけ』という反応でしたね」
そう笑いながら話すのは、オーナーの浪越弘行さん。
当時、仁尾町にはカフェスタイルのお店などまったくなく、町の人たちの中では保守的な考え方が主流だったといいます。しかし、いざオープンしてみると、カフェの存在は口コミで広がり、周りの心配をよそに順調に成長していきました。
「美味しい珈琲をゆっくり飲む時間を過ごしたり、景色や雰囲気をゆっくり楽しみたいと思っているお客さんはいるんだと、はっきりと手ごたえを感じましたね」
しかし、カフェをオープンして6年目を迎える頃、浪越さんは「漠然としたむなしさ」を感じ始めます。
「33歳の頃だったかな。カフェを立ち上げたときの借金もほぼ返し終わり、かわいい奥さんと結婚し、好きな犬も飼い、憧れていた車も手にして、『これって理想の生活かも』と思いました。でも心のどこかで、『本当に欲しいものはこれか?』という気持ちもあって、漠然とした不安感というか、むなしさを感じていました」
ちょうどその頃、仁尾町では、地域に残された古い旧家「松賀屋」を再生し、新たな価値を生み出していこうという取り組みが動き始めていました。
「2012年に『仁尾まちなみ創造協議会』という団体ができ、地域の魅力発掘事業が始まりました。そこで地域のいろんな年代の方と、これからどうしていくかを話し合う機会がもたれるようになりました。そこで知ったのは、この地域が持つ可能性と同時に、たくさんの課題でした」
そこで縁ができた松賀屋の利活用を考え始めたのをきっかけに、浪越さんは「地域のため動く」と覚悟を決めます。一人でもできることから取り組み始めました。
(松賀屋、活動中の写真)
「カフェに来るお客さんは、それぞれの時間を楽しみに来ているなという感じる分、お互いにちょっとだけ壁がありました。でも松賀屋の歴史ある建物には、人と人の壁をすべて取っ払ってくれるような、来る人みんなを包み込んでくれるようなあったかさがあって。『この場所で、もっと人をつなげることをしたい』って力が入りました」
松賀屋では2015年から宿泊事業が始まり、一時はカフェを休業してまで地域活動に走り回る日々を過ごしました。
しかし、結果は、必ずしも望んだ通りとはなりませんでした。2017年のことです。松賀屋での活動をステップアップするために周りの仲間に協力を求めたところ、返ってきたのは思ってもみなかった反応でした。
「一緒にやっていこうと話していたはずの人たちと、目指す方向性に違いが出てきて、突然決裂してしまったのです。今となれば、それぞれ立場が違うし、お互いに説明不足だったと思えますが、その時は本当に頭の中が真っ白…、茫然としました」
焚べる、食べる、しゃべるが繋がる場所を作りたい
浪越さんに残されていたのは、カフェと「料理や食を極める」という道でした。
「食を軸に、もう1回、自分のペースでやっていこうと思いました。そこからは、それまで以上に農業生産者さんと関わるようになったり、一緒に作って食べることを楽しむ『団欒キッチン』を企画したり。父母ヶ浜の海水を使った塩作りを始めたのも、この頃です」
(団欒キッチンの様子)
そして、2018年に訪れたスペインのサンセバスチャンで、浪越さんは新たな夢に出合います。
「サンセバスチャンで感じたのは、圧倒的な楽しさ! 出合った男性たちは紳士的でありながら、年齢や性別、国籍などの壁を一瞬で取っ払って、あっという間に人を巻き込み受け入れてくれる温かさがありました。みんなが思い切り、それぞれの人生を楽しんでいる感じに本当に圧倒されました。それで、自分の住んでいる地域も、こんなふうに圧倒的に楽しく、来た人みんなを幸せにする場所にしていきたと思ったんです」
(サンセバスチャン旅行中の写真)
その想いを形にしようと、2019年から新しいプロジェクトをスタート。そして2020年春、カフェに併設スペースで、新たにゲストハウスをオープンすることになりました。
(クーベルロゴ)
ゲストハウスの名前には、浪越さんの熱い思いが込められています。
「焚べる、食べる、しゃべるが繋がるグリル付きホステル、その名も『Ku;be』(クーベル)です。サンセバスチャンで出会った薪料理と、自分の作っている塩、地域の食材をコラボレーションさせていったら、おもしろいキッチンスタジオになるなって。そのキッチンを囲んで、みんなで一緒に作り、語り、人と人の壁もぶち破って交流できる。そんなゲストハウスに挑戦します」
今の課題は、「一緒に働くスタッフ、というより仲間探し」だそう。具体的に「こんな人に来てほしい」というのは、ありますか?
「『来てみたい』『挑戦したい』と思ったら、不安な気持ちはいったん横に置いて、まずは相談してほしいなって思います」
「たとえば、『今はほとんど料理できないけど、将来カフェをやってみたいです』といった人もOK! その人にしかできないことが必ずあるはずだし、熱い気持ちがあれば、現実的な問題は一緒にクリアしていけるので」
カフェ、地域活性化事業、そしてゲストハウス。
いろいろなものに飛び込んで苦労も味わってきた浪越さんだからこそ、「これから何かを始めたい」と思っている人を応援し、育ててくれそうです。
「昔は、燃えたぎる炎のような生き方だったけど、最近は、じっくりと優しく人を温めてくれる熾火のようなペースで、自分も人も一緒に成長していけたらいいなって。ようやく、そんなふうに人を受け入れていける環境が整ったかな」
「おいしいものがあって、この景色を見ながら働けて、いろんな出会いも作れる。三豊は今、すごくいいタイミングを迎えています。挑戦をしてみたいと飛び込んでくれた人とは、じっくり向き合って話しながら、最高の環境を作っていきたいです。きっと一緒に成長できるはずです。求人の記事なのに、なんだかプロポーズみたいですけどね」(笑)
(掲載日 2020年3月31日)
募集要項
テーマ | 「Café de flots」のスタッフ募集 |
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職種 | カフェスタッフ&ゲストハウス運営スタッフ |
主な業務内容 | ・調理 ・ホールスタッフ ・塩の検品 ・食関連のイベント企画 ・地域の食の価値を高める活動 など |
雇用形態 | 正社員/契約社員/アルバイト・パート |
給与 | 月額15万円~/時給830円~ |
勤務時間 | 10時~18時(賄い付き) |
休日・休暇 | 木曜定休(他応相談) |
求める人材像 | ・食で自分を表現できる方 ・楽しくスキルアップを求める方 ・この地域が好きな方 |
採用人数 | 1~2名 |
選考プロセス | 面接 |
その他 | 既存の雇用形態にこだわらず、新しい働き方を一緒に考えていける方を募集しています! |